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8. 身体組成と肥満.

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1 8. 身体組成と肥満

2 脂肪と除脂肪 身体組成のモデル(Willmore と Costill, 1994を改変)
 身体を構成する要素(身体組成)の類別の仕方は幾つかあり、化学的(a)にみると生体は、脂質、タンパク質、炭水化物、水分およびミネラルから、また解剖学的(b)に見ると、脂肪細胞、骨格筋、内臓、骨およびその他の要素から構成されている。脂肪はその割合が比較的変動しやすい要素であり、身体の発育がほぼ停止した後でも、大きく変わることは珍しいことではない。また、身体に含まれる脂肪の量(体脂肪量)は、生活習慣病の発現と深く関わることから、身体組成を脂肪とそれ以外の部分(除脂肪)とに分けてみる二要素モデル(c)が広く用いられている。 身体組成のモデル(Willmore と Costill, 1994を改変)  脂肪細胞以外の部分の重さは、除脂肪体重と呼ばれ、そのうち約40〜50%が骨格筋で占められている。

3 体脂肪量の評価法 1. 水中体重法 2. 皮脂厚法 3. その他の方法
 脂肪と他の組織との密度差を利用した方法。最も精度良く体脂肪量を推定できる方法。 2. 皮脂厚法  体脂肪量が、皮下に存在する脂肪量と正の相関があることを根拠に、皮下脂肪の厚さ(皮脂厚)を測定することから体脂肪量を推定する方法。 3. その他の方法 インピーダンス法:脂肪細胞の電気抵抗が他の細胞に比べ高いことを利用し、体脂肪率を推定する方法。最近最も普及した方法。  インピーダンス法以外では、超音波法、CTスキャン法、DXA法(デキサ法:二重エネルギーX線吸収法) 、空気置換法、磁気共鳴映像(MRI)法などがある。

4 水中体重法  通常の状態で体重を測定し、次にヒトの身体が完全に浸ってしまう水槽に入り、息を最大に吐き切った状態で水中での体重(水中体重)を測定する。この2つのデータから身体密度を式から求めることができる。 水中体重法による身体密度の測定(池上, 1994) 水中体重法による体脂肪率の算出 37℃での水の密度: 平均的なヒトの残気量:1 例:体重60 kg、水中体重 3 kgの人では・・・ ((60 − 3) / ) − 1 (kg) (g / cc) (L) 60 1.064 (g / cc) 15.2 (%) 495 450 体脂肪率

5 水中体重法による体脂肪率測定 <良いところ> 非常に精度が高い (ゴールデンスタンダード) <悪いところ> ・ 設備が必要(高価)
 非常に精度が高い  (ゴールデンスタンダード) <悪いところ> ・ 設備が必要(高価) ・ 子どもや高齢者には不向き ・ 危険性が高い   (熟練した計測者が必要)

6 皮脂厚法 体脂肪量と皮下に存在する脂肪量には正の相関があるので、皮下脂肪の厚さ(皮脂厚)の測定から体脂肪量を推定することができる。
 体脂肪量と皮下に存在する脂肪量には正の相関があるので、皮下脂肪の厚さ(皮脂厚)の測定から体脂肪量を推定することができる。  若年層の場合(17〜26歳)、上腕背部と肩甲骨下部の2ヵ所の皮脂厚(単位はmm)から身体密度を式より求め、その値から体脂肪率を算出することができる。 男性:身体密度(g / cc) 1.0913 × (上腕背部皮脂厚 + 肩甲骨下部皮脂厚) 女性:身体密度(g / cc) 1.0897 495 体脂肪率 (%) 450 身体密度 (g / cc) 例:20歳、男性    上腕背部皮脂厚:15 mm, 肩甲骨下部皮脂厚:12 mm × (15 + 12) = (g / cc) 495 ÷ − 450 = 16.98 体脂肪率は、約17%と算出される。

7 キャリパー法による体脂肪率測定 <良いところ> ・ 簡単・安い <悪いところ> ・ 測る人によって誤差が大きい
上腕背部 肩甲骨 下部 <良いところ> ・ 簡単・安い <悪いところ> ・ 測る人によって誤差が大きい ・ つまみにくい人では誤差が大きい

8 インピーダンス式体脂肪計 <良いところ> ・ 簡単・まずまず安い <悪いところ> ・ どの機械を使うかで測れる部位の
・ 簡単・まずまず安い <悪いところ> ・  どの機械を使うかで測れる部位の   特徴が出る(全身を反映するか?) ・  体水分量の影響が大きい

9 インピーダンス法による体脂肪率の日内変動
夕方以降が最適

10 画像診断(MRI法,CTスキャン法) による評価
<良いところ>  視覚的に判断できる  (動機付けに最適) <悪いところ> ・ 非常に高価 ・ 全身の体脂肪率は測れない トレーニング後

11 空気置換法による体脂肪測定 <良いところ> ・ 簡単 ・ 精度が良い <悪いところ> ・ 機械が高価

12 肥満判定の意義 肥満とは、単に体重過多を意味するのではなく、「脂肪が病気のリスクになるほど多量に蓄積した状態」と定義されている。
 肥満とは、単に体重過多を意味するのではなく、「脂肪が病気のリスクになるほど多量に蓄積した状態」と定義されている。  体脂肪量は、「脂肪細胞の数」と「脂肪細胞の大きさ」の2つの因子によって決定されるが、成人では「脂肪細胞の数」はほとんど変化しない。従って、体脂肪量の変動は、「脂肪細胞の大きさ」が変わるために生じる。  肥満と生活習慣病は極めて密接な関係にあり、肥満者では糖尿病、高血圧、痛風、肝疾患および動脈硬化症などの発症頻度が正常体重者に比べ高い。 肥満であるか否かを正確に判定することが重要

13 体脂肪率からの判定 肥満の定義から考えると、体脂肪率を「肥満の指標」とするのが最も妥当である。
 肥満の定義から考えると、体脂肪率を「肥満の指標」とするのが最も妥当である。 体脂肪率を指標とした肥満の判定基準 (池上, 1994)  一般には、男性で23%以上、女性で30%以上のとき、肥満傾向にあるとされる。

14 体重と身長からの判定 身長と体重の関係から割り出した肥満度の指標は2種類に大別される。 1. 身長 − 体重の関係を一定の式で数量化したもの
 身長と体重の関係から割り出した肥満度の指標は2種類に大別される。 1. 身長 − 体重の関係を一定の式で数量化したもの  BMI:Body Mass Index 2. 身長に対する標準体重を設定し、体重が標準体重の何%かで表す方法

15 BMIと死亡率の関係 BMIはカウプ指数とも呼ばれ、肥満判定基準の中では、体脂肪率との相関が他と比べて比較的高い。
Body Mass Indexと死亡率の関係 (坂本と池田, 1992) BMIが高くなるに従い死亡率は急激に増加する。 BMI:20〜25 標準体重 男女ともBMIが22.2の時、死亡率が最も低い 22.2

16 肥満のタイプ 肥満のタイプは脂肪のつき方から2つに分け、一方を「洋ナシ型肥満」、他方を「りんご型肥満」と呼ぶ。 肥満のタイプ
 肥満のタイプは脂肪のつき方から2つに分け、一方を「洋ナシ型肥満」、他方を「りんご型肥満」と呼ぶ。 肥満のタイプ  洋ナシ型肥満とりんご型肥満では、後者の方が健康に対するリスクが大きく、糖尿病、高血圧などの疾病を引き起こしやすい傾向にある。  上半身肥満は、腹腔内に脂肪が増える「内蔵型肥満」と腹壁の皮下脂肪が増える「皮下脂肪肥満」とに分類できる。 洋ナシ型肥満:腰から下半身に脂肪が蓄積する肥満(下半身肥満) りんご型肥満:上半身に脂肪が蓄積する肥満(上半身肥満)

17 内臓脂肪型と皮下脂肪型 正常 内臓脂肪型 皮下脂肪型

18 内臓脂肪と皮下脂肪 内臓脂肪 皮下脂肪

19 肥満タイプの判別法 肥満タイプを判別することは、疾病と関わるだけに重要!
 肥満タイプの簡便な判別方法が、欧米で用いられている「ウエスト・ヒップ比」である。これはウエストの周径囲(おへそ周り)をヒップの周径囲(腸骨稜の周り)で除することで求められる値である。この値が大きいほど、下半身より上半身に脂肪が蓄積していることになる。  ウエスト・ヒップ比が、男性では1.0以上、女性では0.85〜0.90以上の場合、りんご型肥満に近づいている恐れがあり、注意を要する。

20 最低体重  最低体重とは、健康を害さない体重の下限のことであり、除脂肪体重に生命を維持するために必要な最低限の脂肪(必須脂肪)を足した重さである。 必須脂肪量 成人男性(大学生相当年齢):体重の約3% 成人女性(大学生相当年齢):体重の12〜14%  必須脂肪量を下回ると、正常な生理機能や運動能力の低下あるいはホルモン異常が起こり、健康な生活を営むことができなくなる。


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