1. 移動エージェントプログラムの 動作表示のためのアニメーション言 語 名古屋大学情報工学コース 坂部研究室 高岸 健

2. 背景 移動エージェントとは 計算機間をデータを伴いながら自律的に移動し実 行 する能力をもつプログラム clientserver clientserver client agent 信頼性・安全 性？ モバイル計算を表現可能なプロセス計算モデル CCS,π-Calculus,Ambient Calculus 等 検証 client agent network client agent

3. 研究目的 計算モデル 数式で表されるため 使用者にとって直観的で ない アニメーション アニメーションで 表されるため 使用者にとって直観的 JAL データ移動をアニメーション化するツール 設計・実装

4. 発表の流れ 1. 計算モデル紹介 アンビエント計算モデル アンビエント計算例 2. JAL(JAVA Animation Language) 仕様 アニメーション化 3. まとめ 4. 今後の課題

5. m[ 0 | ]n[ ] アンビエント計算 (1/2) プロセスの移動に焦点を当てた計算モデル アンビエント 計算が生じている境界域をモデル化したもの ローカルなプロセスやサブアンビエントを階層構造で持つ 例 P| Q

6. アンビエント計算 (2/2) 遷移関係が数式によって表される i. 侵入 n[ m[ out n.P ] | Q ]→ m[ P ] | n[ Q ] !P!P → !P | P m[ open n.P ] | n[ Q ]→ P | n[ Q ] ii. 退出 iii. 開放 iv. 複製 m[ in n.P ] | n[ Q ] → n[ m[ P ] | Q ] リダクション規則と呼ばれ、 階層構造の変化をあらわす

7. アンビエント計算例 複数のリダクション規則によって遷移す る 使用者にとって 直観的な理解が難しい ファイアーウォール プロセス P がアンビエント w の内部に侵入するモデ ル

8. JAL が満たすべき要件

9. JAL(JAVA Animation Language) アニメーショ ン JAL action デー タ 同期 JAL ファイ ル アニメーショ ン作成者

10. JAL の仕様 (1/2)

11. JAL の仕様 (2/2)

12. 計算モデルのアニメーション 化

13. まとめ データ移動の振舞を理解支援するアニメーション言 語 JAL を設計・実装し、 Ambient Calculus を例とし て、計算モデルの可視化に利用できることを示し、 有用性を評価した。

14. 今後の課題 より多彩なアニメーションを表現できるような 命令群の追加 ユーザがアニメーション動作を自由にカスタマ イズできるような言語実装 計算モデルの項を直接解釈し、 action データを 作り出す実行系の内蔵、もしくは追加

15. 終