1. Ｃ言語応用
構造体

2. 構造体 構造体とは 構造体とは、いくつかのデータを「ひとまとめ」にしたデータ構造である。
たとえば、学生の名前、身長、体重をひとつのデータとして扱いたい場合など。
構造体 身長 氏名 体重

3. 構造体 定義 struct gstudent { char name[20]; int height; float weight; };
} a,b;
枠組みの宣言
struct xyz a,b;
オブジェクトの定義

4. 構造体 メンバの表し方 使用例 c.x = 5; b = 3 + c.x;
複数のオブジェクトの集まりを扱うという性質上、配列と構造体には、数多くの共通点がある。両者をまとめて集合体と呼ぶ。
c.x
c.y
c.z
struct xyz {
int x;
long y;
double z;
} c;
a[0]
int a[3];
a[1]
a[2]
変数名[添え字]
変数名．メンバ名
使用例
c.x = 5;
b = 3 + c.x;

5. 構造体 構造体と配列の類似点 構造体変数の初期化は、配列と同様に、{ }で初期化子を囲んだものを与えることによって行う。
int a[6] = {3,5,7,6,4,2}; 配列
構造体
struct xyz c = {15,100,10.5};

6. 構造体 配列化する 構造体も配列化することができる。 c[0].x c[1].x c[1].y c[1].z c[0].y c[0].z
struct xyz {
int x;
long y;
double z;
} d[2];

7. 構造体 構造体と配列の相違点 http://www.center.nitech.ac.jp/~sfukui/ouyou/list13-2.c
配列は「同じ型」のデータの集合を効率よく表すためのデータ構造である。一方、構造体は、一般には「異なる型」のものの集合を効率よく表すデータ構造である。
配列の変数は、たとえ要素数が同じであっても、代入を行うことはできない。しかし、同じ型の構造体は、代入を行うことができる。 配列
構造体
int a[6],b[6];
a = b; /* エラー */
struct xyz a,b;
a = b; /* OK */

8. 構造体
学生データの構造体とソート
学生の名前、身長、体重のデータをひとまとめにしたデータ構造を struct gstudent 型として宣言し、身長順にソートを行うプログラムを考える。

9. 構造体 構造体とポインタ ポインタで構造体を指すこともできる。 or
p = &a;
(*p).x = 20;
(*p).y = 100;
(*p).z = 3.14;
struct xyz {
int x;
long y;
double z;
} a; or
p = &a;
p->x = 20;
p->y = 100;
p->z = 3.14;
struct xyz *p;

10. 構造体 補足
構造体の変数の宣言において struct xyz a; sturct をいちいちつけるのは面倒であるので、 typedef struct {
int x;
long y;
float z;
} xyz; と宣言すれば、
xyz a;
として変数宣言ができる。

11. 演習 x座標およびy座標のペアとして構成される構造体 point を定義せよ。（両座標は整数であるとする）。
x座標およびy座標のメンバに値を設定し、その構造体を返す関数 struct point pointof(int a,int b){ ･･･ } を作成せよ。
２つの座標 a,b間の距離を計算する関数 double distanceof(struct point a, struct point b){ ･･･ } を作成せよ。